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県境の工事。

上越市安塚区須川のキューピットバレイスキー場からさらに山道を進むと長野県飯山市に抜けることができます。冬期は通行不能区間として閉鎖されます。今年は雪がたくさん降ったので春になっても雪が解けず、開通するために5月に除雪作業を行いました。

そんな一般国道403号ですが、ブロック擁壁の裏側に水が回り、土砂が流れ出して空洞化の恐れがありました。今回は道路崩壊を防止し、その上に新たに道路をつくる工事を受注しました。工事では、地盤が軟弱で重い構造物をつくると危険ということで、EPS工法(発泡スチロール土木工法)での施工でした。

古い擁壁を壊し、発泡スチロールを加工して積み上げた後、アスファルトを敷きました。

なんてことないように思いますが、ICT施工技術が無くては成し遂げなかった工事です。通常は掘削面に対して正面にバックホウを配置して掘削をするのですが、正面側は崖であり、バックホウの配置は到底できません。重機の操作は道路上から、しかし掘削面は山肌側。バケットの側面を使って形成しなくてはなりませんでした。
リスクを減らして正確な施工をするために、ICT施工技術をフル活用しました。自社で3D図面を作成し、作業内容をICT建機にインプットして、オペレーターは搭載されているタブレットで確認をしながら掘削を行いました。

着手前

着手前

竣工後

竣工後

竣工後、間もなく、冬季閉鎖となってしまいました…が、来年の雪解け後は通行できることでしょう!

投稿日|2025.11.19 モノづくり